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脱デカセギを図るブラジル人の子供

朝日新聞のサイトで若者は「脱・デカセギ」という興味深い記事を見つけた。

県中部の県立高校に通う西ラファエル君(16)の夢は、日本で教職に就くことだ。父のマサオさん(36)は今年4月に失業。日本語ができないため再就職がかなわなかった。「親類がいるブラジルなら家賃もいらないし、生活費も割安 だ」。1人当たり30万円(扶養家族は20万円)の帰国旅費を支給する国の支援事業を利用し、サンパウロ市で暮らすことにした。

 「僕は帰らない。1人でも日本で頑張る」。ラファエル君の決意を聞いた両親は仰天した。4歳で来日したラファエル君は、簡単なポルトガル語しかできない。「自分にとってブラジルは知らない国。向こうでなりたいものもない」と言い切った。説得を繰り返した母のエライネさん(35)は、最後には折れた。「息子と別れるのはつらい。でも彼にとって一番いい道を歩ませたい」。一家は19日、帰国した。

 ラファエル君は今、御前崎市池新田にある外国人労働者用の寮から高校に通学している。生活費を稼ぐため、放課後はファストフード店で働く。バスケットボール部で仲間と過ごす時間が一番の楽しみだ。「自分の国はここ。夢、絶対かなえる」

16歳で自立を決意し、将来を自分の手で掴む。相当な覚悟が必要だ。今後は彼の前にはいくつもの壁が立ちはだかるだろう。しかし彼には相談にのってくれるお父さんも、応援の言葉をおくるお母さんも、もういない。文字通り自分一人で道を切り開かなければならない。

彼のようにブラジルが異国になってしまって帰るのも、日本で一人で生活するのも難しい選択に迫られたブラジル人は多くいるはずだ。なにしろ5万人ものブラジル人が帰国を余儀無くされたのだ。全員がラファエル君のように強い志を持っていれば良いが・・・

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